茨城・坂東市汚職 収賄罪で市職員の男起訴 水戸地検 市、男を休職処分

茨城県坂東市発注の下水道工事の随意契約を巡る汚職事件で、水戸地検は4日、収賄の罪で、同市、市道路建設課主査の男(52)を水戸地裁に起訴した。同日付。
起訴状などによると、男は下水道管の敷設や管路の腐食調査といった市発注の随意契約工事に関し、見積もり業者に選定したり、見積もり合わせに参加する他の業者名や設計金額を教えたりするなどの便宜を図り、その謝礼などとして、2023年6月16日ごろから24年12月19日ごろまでの間、市内の水道工事会社の取締役の男性(69)から6回にわたり、現金3万円や軽乗用車1台、同車の修理費用など総額約27万1400円の賄賂を受け取ったとされる。
同事件を巡り、県警捜査2課は3日、任意捜査していた市内の水道工事会社の役員2人を水戸地検に書類送致している。
同市は4日、収賄罪で起訴されたことを受け、男を分限休職処分(無給)にしたと発表した。市は「今後の裁判の状況を見守りながら事実関係を確認し、厳正に対処する」とのコメントを出した。犯罪行為の事実が明らかになった時点で、監督責任者も含め新たに処分を検討するという。