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茨城・神栖にリサイクル設備 三菱ケミカルとエネオス プラスチック油化処理 年度内の本格稼働目指す

竣工式でテープカットする関係者ら=神栖市東和田(三菱ケミカル提供)
竣工式でテープカットする関係者ら=神栖市東和田(三菱ケミカル提供)
ケミカルリサイクル設備の外観(三菱ケミカル提供)
ケミカルリサイクル設備の外観(三菱ケミカル提供)


三菱ケミカルとENEOS(エネオス)が共同で進めるプラスチック油化事業のケミカルリサイクル設備が茨城県神栖市内に完成した。使用済みプラスチックを化学的に分解し油化処理をする設備で、現在は試運転期間。本年度内の本格稼働を目指す。

プラスチック油化によるケミカルリサイクルは、従来焼却されてきた使用済みプラスチックを化学的に分解して油に戻し、新たな製品の原料として再利用する手法。同設備の処理能力は年間2万トン(1時間当たり2.5トン)を見込む。

両社は2日、同市東和田の三菱ケミカル茨城事業所内で竣工(しゅんこう)式を開いた。式典には両社や関係会社の社員のほか、額賀福志郎衆院議長や大井川和彦知事、石田進神栖市長など約40人が出席した。三菱ケミカルの筑本学社長は「わが国のグリーントランスフォーメーション(GX)に寄与する重要な拠点として、使命感を持って発展させていく」、エネオスの山口敦治社長は「従来型の化石資源に依存しない循環型社会の実現に向けて歩みを進めている」と、それぞれあいさつした。

三菱ケミカルの加藤大雄茨城事業所長がケミカルリサイクルについて説明したほか、神事やテープカット、設備の見学会も行われた。



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