みこしと対決、境内を馬が疾走 五穀豊穣願い馬出し祭り 茨城・行方

茨城県行方市指定無形民俗文化財で、五穀豊穣(ほうじょう)を願う「麻生祇園馬出し祭り」が5日から2日間、同市麻生の八坂神社で開かれ、6日の「本祭り」では、みこしに追い立てられた馬が境内を疾走した。
八つの頭と尾を持つ大蛇「ヤマタノオロチ」役の馬と、「スサノオノミコト」に見立てたみこしが対決するという、伝説にちなんだ祭礼。総重量400キロのみこしを担いだ男たちや軽量の「子どもみこし」を担いだ小学生らが、雄たけびを上げて馬に押し寄せた。
馬を御する引き手は疾走する馬に懸命につかまり、勇敢さを示して見物客らを驚かせていた。祭事委員長の藤野治さんは「例年通り、大盛況で祭りができた」と笑顔を見せた。