浮いて命を守って 水難防止法学ぶ 桜川・雨引小 茨城

夏休みを前に水難事故を防ごうと、茨城県水難救済会と茨城海上保安部は8日、同県桜川市本木の市立雨引小のプールで「海の安全教室」を開いた。4~6年生の児童約50人が服を着た状態での体の浮かせ方や、身近な物を使って水難者を助ける方法を学んだ。
同会と同海保の計7人が講師として指導。児童たちは上下長袖のジャージー姿で運動靴を履いたままプールに入り、仰向けのまま顔だけ出して息を吸い、浮く方法を練習した。泳ぎ慣れている児童は腕を広げて上下に動かし、足を外側に蹴って浮く「イカ泳ぎ」を習った。
救助については、ペットボトルやクーラーボックスにひもを巻いて投げる方法を見て学習した。
同海保の巡視船「あかぎ」の安島一規機関士補は「まずは1人で遊ばず、無理に沖に行かないで。海の救助は陸上より時間がかかるので、救助を待てる浮き方を確認してほしい」と呼びかけた。
6年生の小林夢稀さん(11)は「水中で服が重くなり、怖かった」と貴重な体験を振り返った。