自民茨城県連 大井川氏と政策協定 知事選、推薦ほぼ確実に

8月21日告示、9月7日投開票の茨城県知事選を巡り、自民党県連(海野透会長)は9日、3選を目指し立候補を表明している現職の大井川和彦氏(61)と政策協定を結んだ。推薦の条件となる政策協定を交わしたことで、県連による大井川氏推薦がほぼ確実となった。
海野会長や白田信夫幹事長ら県連幹部と大井川氏が同日、同県水戸市笠原町の県連事務所で政策協定を結んだ。協定内容は「(2021年の)前回知事選の際に交わした協定とほぼ同じ」(県連幹部)で、県の基本計画などの作成時に議会や自民党側に説明し議論することのほか、双方の選挙協力など4項目。
県連は16日に選挙対策委員会と総務会を開き、正式に大井川氏の推薦を決める予定だ。協定締結後、海野会長は「明るい県庁にしていこうということで合意した」と説明。自民県連所属議員の層の厚さに触れ、「さまざまな意見はあるが、最終的に3期目に向けた推薦に異論はなかった」と話した。
政策協定の合意を受け、大井川氏は「これから(県連の)推薦が正式に決まれば、3選に向けての大きな弾みになる。ありがたい」と述べた。
知事選を巡っては、大井川氏が6月2日に県連に推薦依頼書を提出。県連は今月3日に役員会を開き、大井川氏を推薦する方針を固めていた。前回も候補者を擁立した政治団体が擁立へ向け調整しているほか、現時点で目立った動きは見られない。