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「学校子ども会」設立10年 日立・助川小、地域とつなぐ 授業の一環 住民と交流 茨城

サポーターに相談しながら活動計画を立てる児童=日立市助川町
サポーターに相談しながら活動計画を立てる児童=日立市助川町


茨城県日立市助川町の市立助川小学区で実施されている「学校子ども会」が設立から10年を迎えた。「子ども会」を学校授業の一環とする取り組みで、全校児童が住居地ごとに班をつくり、地域に住むボランティアと交流しながら昔遊びなどを楽しむ。定期的に活動を続け、地域と子どもたちをつなぐ役割を担っている。

学校子ども会は同校独自の取り組み。少子化や習い事などで忙しくなる子どもたちが増え、地域の子ども会がなくなったことを受けて、同学区コミュニティ推進会と学校が連携して2016年に始まった。

活動は全児童が参加。14の班ごとに上級生がリーダーとなって進行し、地域住民や保護者がサポーターとして手助けする。現在は25人のサポーターが在籍している。

発案者の同推進会・学校子ども会担当の中村雅利さん(75)は「異年齢間でコミュニケーションを取ることで、社会性を身に付けるきっかけになっている」と効果を指摘する。

同校で6月28日、節目を記念する式典が開かれ、関係者はこれまでの活動を振り返るとともに、児童がサポーターに感謝を伝えた。10年間の活動の様子を撮影したスライドショーを上映し、「いつもありがとうございます」などと書かれた手作りメダルが児童からサポーターに贈られた。

その後、班ごとに各教室へ分かれて6年生のリーダーを中心に1年間の活動方針を決めた。

班リーダーの杉山翔哉さん(12)は「去年の6年生のように、ほかの学年を引っ張っていきたい」と決意を語った。

中村さんは「主体となって動く上級生の成長を見られることがうれしい。今後も地域の結び付きを強めるきっかけをつくる会でありたい」と話した。



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