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カメムシ 平年より多く 玄米収量や品質低下懸念 茨城県病害虫防除所

クモヘリカメムシ(県提供)
クモヘリカメムシ(県提供)
イネカメムシ(県提供)
イネカメムシ(県提供)


茨城県病害虫防除所は10日、県内全域の水田でクモヘリカメムシやイネカメムシといった斑点米カメムシ類の発生量が平年より多くなっており、玄米の収量や品質低下のおそれがあるとして、病害虫発生予察注意報を発表した。十分な対策を講じるよう生産者に呼びかけている。

斑点米カメムシ類がイネのもみの中身を吸って加害することで、玄米が未熟になったり、斑点米を生じさせたりし、収量減につながる。カメムシ類が暖冬の影響で越冬しやすかったことが、発生量増加につながったと考えられるという。

クモヘリカメムシは茨城県での斑点米発生の原因となるカメムシ類の中で最も発生が多い種類。イネ科植物を餌とし、山林などの越冬地から水田周辺の雑草地へと成虫が移動、出穂とともに水田内に侵入して繁殖しながら加害する。イネカメムシは近年、発生量が増加傾向にあり、やはり出穂とともに越冬場所から水田に侵入してくると考えられている。

7月上旬、県内57地点の水田で斑点米カメムシ類の生息状況を調査したところ、発生地点は全地点の平均が平年で17%なのに対し、本年は44%に上り、過去10年で最も多くなった。虫取り網を10回振ってすくい取ったのは平年の0.46匹に対し、本年は2.32匹だった。

同防除所は「発生の多い水田では薬剤散布による防除が必要」としている。



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