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《連載:2025参院選茨城選挙区 候補者走る》(1) 桜井祥子氏、牧山康志氏

桜井祥子氏、牧山康志氏(左から届け出順)
桜井祥子氏、牧山康志氏(左から届け出順)


参院選は終盤戦を迎える。茨城選挙区の候補者を追う。

■桜井祥子氏 41 参政・新 国民のための政治を

「もう一度日本を元気にしたい。その思いで参政党は『日本人ファースト』を掲げている」

12日午前9時過ぎのJR日立駅前、参政党新人の桜井祥子氏(41)の訴えが響く。連日の街頭演説で喉を痛めるも、「議席に手が届きそう。どうか皆さんの力を貸してほしい」と声をからして呼びかける。

日立市内から始まり、南下しながらスーパーや道の駅を巡った。演説では、減税を筆頭に、子ども1人につき月10万円の少子化対策や、外国人受け入れの見直しなど党の政策を訴える。「国民のための政治が行われていないのはおかしい」と、党のキャッチフレーズ浸透を図る。

演説を終えると、一目散に有権者の元へ走り、握手を交わす。家族連れや若者の姿が目立つ。子どもにも笑顔を送る。「SNS(交流サイト)を見て来た」と声をかけられることも多く、SNSを駆使した戦術の成果がうかがえる。

午前中に同市内で開いた個人演説会では、支持者約40人を前に、自身の生い立ちや政治を志したきっかけを語った。「私には子どもがいない。日本の宝である子どもたちが生きていく世界をつくるのが、大人の責任」と涙を浮かべた。

「今、大きなチャンスが巡ってきている」と遊説に手応えを感じている。終盤戦を迎え、「自分にできることを精いっぱいやりたい」と気を引き締めた。

■牧山康志氏 65 無所属・新 「助け合い社会」訴え

無所属新人の牧山康志氏(65)は12日午前8時半ごろから、石岡、笠間の両市内の選挙掲示板に自らポスターを貼った。前日までに土浦やつくば、守谷など、県南地域をくまなく回った。選挙期間内に全市町村を巡り、交通量の多い道路沿いや駅前など、目立ちやすい場所の掲示板を中心にポスターを貼っていく方針という。

同日午後5時半ごろには、駅利用者が増える時間帯を見計らってJR石岡駅東口へ。マイクを握ると与野党それぞれの物価高対策を批判し、「日本の財政規律のなさはあまりにひどい。国民全員が支援を受けたら社会が成り立たず、国の借金が増えるだけ」と強調。農業の担い手不足解消や貧困世帯児童の経済的支援など、予算の使途について「的確にターゲットを決めないといけない」と訴え、国民同士が支援し合う「助け合い社会」実現の必要性を説いた。

11日までには土浦や守谷、水戸の各市内でも演説。バスの乗降客や通行人の入れ替わりに合わせ、30分ほどで主張を一通り終えるよう工夫している。街頭では足を止めて聞き入る人やチラシを受け取る聴衆の姿も見られ、「ホームページの訪問者数が増え、コメントも届いた」と手応えを実感しているという。

投開票日まであと1週間。さらなる浸透に向けて「街頭演説の回数を増やしたい」と意気込む。



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