筑波大 元大学院生の修士号取り消し 論文盗用とねつ造で 茨城

筑波大(茨城県つくば市)は14日までに、修士論文に盗用とねつ造が見つかったとして、元大学院生の修士号と課程修了を取り消したと発表した。元大学院生は2023年3月、人間総合科学学術院の人間総合科学研究群教育学学位プログラム博士前期課程を修了していた。
同大によると、盗用とねつ造があったのは「台湾におけるIR実務担当者と大学執行部との関係性-IR実務担当者へのインタビュー調査から」の論文。インタビュー内容の一部に他論文とほぼ同一の文章が使用されていたほか、音声データに存在しない文言が記載されていた。
24年2月に別の大学院生から指摘があり、同大で調査した結果、同12月に不正行為として認定。その後、元大学院生が論文を取り下げ、同大で修士号と課程修了の取り消しを決定した。