《連載:2025参院選茨城選挙区 候補者走る》(2) 石井憲一郎氏、北崎瀬里奈氏
参院選は終盤戦を迎える。茨城選挙区の候補者を追う。
■石井憲一郎氏 58 改革・新 あえぐ人の代弁者に
台風が関東に向けて接近中の14日、政治団体「日本改革党」新人の石井憲一郎氏(58)は愛用の自転車に「日本改革党」ののぼりを立て、支援を呼びかけて水戸市内を走った。
仕事と育児をしながらの選挙戦。仕事前後や休日にJR水戸駅周辺でつじ立ちする。選挙活動に専従できず、交流サイト(SNS)での発信で不足を補う。
10日夕方には、同党の沓沢亮治代表が水戸市に応援に駆け付けた。雨の中で交差点に立ち、通行人に石井氏への支援を呼びかけた。
石井氏は「日本人ファースト」を掲げ、消費税の廃止、憲法9条の改正などを訴える。生活保護を巡り、「くじけているから申請に来ているのに、申請が極端に厳しくおかしい」と主張。半面、ツアーのように日本に来て生活保護を受給する外国人がいるとして「日本人が冷遇されている今の状況を変えたい」と話す。
参院選では支持基盤の弱さを痛感している。「参院選は組織戦。うちは弱く、選挙ポスターを貼れたのはほぼ水戸市だけ」とこぼす。それでも「選挙だからこそ聞いてもらえる。なんで石井はそんなことを言っているのだろうと、考えてもらう機会になる」と話す。
長男、次男と3人暮らし。契約社員で生活は苦しい。「日本は普通の生活路線から足を踏み外すとなかなか復帰できない。同様にあえぐ人々の代弁者になりたい」。言葉に熱がこもった。
■北崎瀬里奈氏 35 維新・新 一貫して生活者目線
維新新人の北崎瀬里奈氏(35)は参院選公示以降、平日朝の駅立ちを欠かさない。選挙選終盤の14日、陣営が選んだのは日立駅前。行き交う通勤者に駆け寄り、目線を合わせてチラシを渡す。「頑張って」。声をかけられると、笑顔で差し出された手を握った。
一貫して社会保険料の引き下げを主張してきた。年収350万円の労働者が1年間に支払う額は50万円。会社側も同額を負担する。駅立ちに続く街頭演説では、マイクを握って生活が厳しい原因と訴えた。
「知らない間に上がり続ける社会保険料が下がれば、会社が賃上げに回す可能性が高まる。手取りは毎月増える。高齢者を支え、子どもたちを育てる現役世代の生活を豊かにできる」
この日の遊説は日立、高萩、北茨城の県北3市。一度南下した後に北上し、商業施設を巡って声をからした。消費者や幅広い世代を対象に、知名度向上を図るのが狙いだ。
強い雨が降ったJR常陸多賀駅では、高校生が「18歳になりました。投票に行きます」と駆け寄った。国の将来を担う次世代のために立候補を決意したこともあり「励みになる。力になった」と表情を緩ませた。
元パティシエ。人々の暮らしに密着してきたからこそ「私が一番、生活者目線で政策を訴えられる」と自負する。選挙選は残りわずか。「最後まで一人一人にしっかり政策を届ける」











