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《連載:2025参院選茨城選挙区 候補者走る》(4) 高橋誠一郎氏、酒井明男氏

高橋誠一郎氏、酒井明男氏(左から届け出順)
高橋誠一郎氏、酒井明男氏(左から届け出順)


参院選は終盤戦を迎える。茨城選挙区の候補者を追う。

■高橋誠一郎氏 30 共産・新 寄り添う政治実現へ

「暮らしの痛みに本気で寄り添う政治、家計をしっかりと支える政治を実現していきたい」

激しい雨が断続的に降った16日、共産新人の高橋誠一郎氏(30)は午後からマイクを握り、稲敷市や美浦村など県南地域を遊説。人々の暮らしに徹底的に寄り添う姿勢をアピールし、言葉に思いを込めた。

同村内の食品スーパー前での街宣では「今回の選挙は、消費税減税が大きな争点の一つ」と指摘。その上で「導入当時から36年、一貫して廃止を訴え続けてきたのが日本共産党」と強調した。

学校給食の無償化を巡っては、市町村議会や県議会、国会で党が完全無償化を求め続け、県内でも無償化が広がっている状況を踏まえ、「党には政治を動かす確かな力がある」と支持を呼びかけた。

街宣では、聴衆一人一人と丁寧に握手を交わした。街宣車に立って主張するだけでなく、降りて同じ目線で「何か気になっていることはありませんか」と声をかけ、人々の身近な生活の困り事にもアンテナを張り続けた。

稲敷市内では、茨城選挙区で「原発ゼロ」を訴える唯一の候補者であるとアピールし、「子どもたちの未来に原発のない安全な社会を手渡していきたい」と訴え。演説の最後には「30歳の若い力で頑張ります。国会へと押し上げてください」と声を振り絞った。

■酒井明男氏 50 NHK・新 有権者との対話重視

「県民の皆さま、もっと怒ってください。もっと意思を示してください」。政治団体「NHK党」新人の酒井明男氏(50)は16日、強雨が断続的に降る県南地域で、声を張り上げ訴えた。

同日朝、つくばエクスプレス(TX)つくば駅前でチラシを配り、通勤客が少なくなると街宣車に乗った。この日はN党所属の神奈川・厚木市議が応援に駆け付け、マイクを握る酒井氏に「政策を一つ話すごとに名前を言って」「自分の言葉で言いたいことを話して」と助言。酒井氏の言葉には徐々に力がこもった。

一時的に雨が止むと、TX研究学園駅前や大型商業施設前で街頭演説に立った。「皆さんが投票に行かないと、国民そっちのけの政治は変えられない」と主張。働かない政治家ばかりなのは報道機関の責任でもあるとし、「偏向報道と正面から戦う」と強調した。

有権者との対話を重視し、携帯電話番号を公開している。「『NHKをぶっこわーす』と言ってくれませんか」といたずら電話がかかってくることもあるが、「覚悟の上。リクエストには応える」ときっぱり。こうした姿勢を続けていると、公示日に5人だったボランティアは20人を超えた。

街宣車の走行距離は3700キロ、ポスターを張った掲示板は1500カ所に上る。「正直者がばかを見ない社会にしたい」との思いで、県内各地を奔走する。



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