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河内・刺殺 発見時、遺体に毛布 現場付近で2件の空き巣被害、関連捜査 茨城県警

団地内での空き巣被害を伝える掲示板=7月13日午前10時48分、河内町下加納
団地内での空き巣被害を伝える掲示板=7月13日午前10時48分、河内町下加納


茨城県河内町下加納の住宅で住人男性(73)が首などを刃物で刺され遺体で見つかった事件で、発見時、遺体に毛布がかけられていたことが17日、捜査関係者への取材で分かった。男性宅がある住宅団地で5月に発生した空き巣被害については、今回の事件現場のすぐ近くだったことも判明。捜査本部は周辺で不審な人物や車両の目撃がなかったか詳しく捜査している。

男性の遺体は12日、家を訪ねた知人女性(69)が1階台所で見つけた。遺体は横向きに倒れた状態で、顔から全身を覆うように毛布がかけられていた。捜査本部は犯人が毛布をかけた可能性もあるとみて調べている。

男性は7月上旬に殺害されたとみられ、首の前側を刺されたり切られたりしたことが致命傷になった。腹と胸にも刺されたような傷が計6カ所あり、履いていたデニムパンツにも損傷があった。

近隣住民によると、男性宅がある団地内では5月中旬に2件の空き巣被害があった。このうち1件の被害は男性宅の2軒隣にある空き家だった。建屋裏の窓ガラスが小さく割られ、引き出しが開けられるなど物色された形跡があった。

数日後には団地内の別の空き家も同様の手口で侵入され、室内が荒らされていたという。捜査本部も被害は把握しており、殺人事件との関連の有無を慎重に調べている。

一方、男性の財布や携帯電話は見つかっておらず、所有する乗用車も家の前からなくなっていた。日頃使っていた自転車は敷地内にあった。玄関の施錠の有無は不明だが、家の鍵は室内に残されており、捜査本部は侵入経路の特定を急いでいる。

県警は17日、今回の事件を報奨金事件と認定し、フリーダイヤル(0120)029704を設置して情報提供を求めている。



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