夜の工場 昆虫観察 古河、緑地帯で親子ら 茨城

茨城県古河市名崎の日野自動車古河工場(芹沢厚史工場長)で11日夜、昆虫観察会が開かれた。親子ら約200人が昆虫採集や生き物観察を楽しんだ。
同工場の敷地内には広大な緑地帯があり、観察会は社会貢献の一環として緑地帯とビオトープを開放し、県環境管理協会の協力を得て2023年から開いている。3回目となる今回は、1月に完成したビオトープの生き物観察が新たに加わった。
子どもたちは同協会環境アドバイザーの川島省二さんの説明を受けた後、ビオトープに水草を記念植樹。緑地帯でバッタやトンボなどを捕まえた。
日没後は、白い布に特殊な光を当てて虫を呼び込むライトトラップが仕掛けられ、集まってきた昆虫を捕まえていた。
同市立名崎小3年の南城大和さん(8)は「虫取り大好き。3回来ている。今日はクワガタを捕まえた」と笑顔。芹沢工場長は「ここは安全に虫捕りができる。ビオトープにもこれからさまざまな生き物が集まってくると思う。自然に親しみ、楽しんでもらえれば」と話した。