砂川屋 破産手続き開始 負債2億5000万円 茨城
帝国データバンク水戸支店は23日、衣料品製造の砂川屋(茨城県常陸大宮市富岡)が水戸地裁から破産手続き開始決定を受けたと発表した。決定は9日付。負債は約2億5000万円。
同社は1959年創業、64年に法人改組した。ジャージーを主体とした学校用体操着の縫製を軸に、婦人服や子ども服の製造も手がけ、2004年3月期の年売上高は約4億7200万円を計上した。
だが、海外業者との価格競争を受け、受注は次第に減少。12年3月期の年売上高は約3億100万円に後退した。同年8月にベトナムで縫製を担う法人を設立したが、現地の人件費高騰などで収益環境は厳しく、赤字決算が続いた。立て直しを模索したが、受注減に歯止めがかからず、事業継続は困難と判断した。