上妻さん秋祭りへ激励 三味線奏者 日立・河原子中訪問 茨城

10月に開かれる「ひたち秋祭り」を初監修する茨城県日立市出身の三味線奏者、上妻宏光さん(51)が24日、母校の市立河原子中(同市東多賀町)を訪問し、祭りに出演する生徒と交流した。1、2年生が披露する同校伝統の「河中エイサー」の練習を見学したほか、三味線を演奏し、後輩を激励した。
祭りは1991年に始まった市の秋の風物詩。10月11、12の両日、同市幸町の日立シビックセンター新都市広場で開かれ、茨城県の郷土芸能や世界的なアーティストの演奏などを楽しめる。同校は2001年から出演。上妻さんは今回、猛暑の中で練習に取り組む母校の生徒を励ますため、訪問した。
この日は1、2年生約70人が大太鼓や締太鼓、手踊りのパートごとに演奏を披露し、上妻さんは熱が入った練習を見守った。「子どもたちが一つになっていく第一歩を見られた。楽しかった」と感想を述べた。
その後、上妻さんは「津軽じょんから節」を演奏。力強い独特の音色を響かせ、生徒を魅了した。2年の佐藤有成さん(14)は「三味線の強弱が面白かった。1年生と息を合わせ、祭りを盛り上げたい」と笑顔を見せた。上妻さんは「集大成が楽しみ。頑張って」と熱いエールを送った。