姥の懐マリンプール 小学生など生き物調査 茨城・ひたちなか

茨城県ひたちなか市殿山町にあり、現在は閉鎖されている「姥の懐マリンプール」で26日、たまった水を抜いて、どんな生き物がいるかを調査するイベントが開かれた。市内外から小学生の親子など約450人が参加し、さまざまな種類の魚などを捕まえて楽しんだ。
イベントはひたちなかイベント実行委員会(川嶋啓太委員長)が市の後援を受けて実施した。姥の懐マリンプールは昭和の頃に海の隣接地に造られ、堤防を越えて流入する海水を使うユニークな方式。新型コロナ禍以降は、市が閉鎖している。
水抜きは主催者が早朝からポンプを使って準備し、子どもの膝くらいの水位になったところで「調査」を開始。合図とともに、親子など参加者は一斉に水の中に入り、持参した網を使ってボラやフグ、小さなカニなどをすくい上げた。タコが1匹、熱帯魚のチョウチョウウオも交じっていた。
捕った生き物は持ち帰らないルール。県大洗水族館の飼育員が種類を判定した。
同県筑西市から母親や友人の家族と参加した小学6年、尾内結香さん(11)は「生き物が大好きなので、すごく楽しい。ヒラメも捕まえた」と目を輝かせた。参加者の捕獲データを基に、主催者が近く調査報告書をまとめ、参加者間で共有することになっている。