巡視船ひたち体験航海 親子「夏休みの思い出に」 鹿島港 茨城
海の月間(7月1~31日)に合わせ、海に親しんでもらおうと、茨城県神栖市奥野谷の鹿島港南公共埠頭(ふとう)や同港内で同27日、巡視船ひたちの体験航海が行われた。同県鹿嶋、神栖両市民が参加し、船上からの景色を満喫した。
鹿島港海の月間実行委員会(会長・秋山裕保関東運輸局茨城運輸支局鹿島海事事務所長)が主催した。公募した神栖、鹿嶋の両市民計130人が午前と午後の部に分かれて参加した。
巡視船ひたちは鹿島海上保安署に所属し、全長72メートルで重さは600トン。通常は鹿島灘をパトロールしながら事件事故の対応を行っている。午後の部には鹿嶋市民63人が乗船した。同署所属の巡視艇うめかぜが先導し、県警神栖警察署所属の警備艇ときわが後方の警戒に当たった。巡視艇よど、消防艇かみすによる放水も行われた。
長男の充樹さん(8)と参加した鹿嶋市の君和田勝彦さん(52)は「(船上は)風があって最高。子どもの夏休みの思い出になった」とほほ笑んだ。同保安署の二ツ山幸人署長は「多くの市民に業務を紹介できてよかった」と振り返った。秋山会長は「海への関心を高め、仕事を理解してほしい」と期待を込めた。











