《みと・まち・情報館便り》特技光るTシャツアート 障害者通所施設の作品展

中度・重度の知的障害のある人が通所する茨城県水戸市吉沼町の障害福祉サービス事業所・ユーアイファクトリーのアート活動を紹介する「絨毯(じゅうたん)とTシャツのアート展」が31日まで、同市南町2丁目の水戸証券ビル1階ホールで開かれている。茨城新聞みと・まち・情報館(同ビル1階)が企画。利用者10人の特技が光る個性あふれるデザインのTシャツ12点と、NHK・Eテレの人気番組でも紹介された巨大な手芸作品「絨毯」が来館者の目を楽しませている。
Тシャツは、5月にユーアイファクトリーで開かれた「Tシャツアート展」で展示された作品の一部。
同施設では「誰にとっても身近で手に取りやすいTシャツを通して、活動の様子や通所者の人となりを知ってもらえれば」と、隔年で「Tシャツアート展」を開いており、今年で5回を数えた。
貼り絵が得意な小松崎恵里子さんは今回、下絵を描き、折り紙を貼って「ペンギン」を作画。詩も得意で、「ラーメン道」をつづった詩を前面にデザインしたユニークなTシャツも出展している。ペンギンは、Tシャツとともに原画も展示。
全作品、動画で制作の様子を見ることもできる。「一人一人が主人公。これまで作ったTシャツは、販売もしている。アート活動を通じて、利用者の可能性がどんどん広がっているのを感じる」と施設関係者。
開館は平日午前10時から午後5時。入場無料。問い合わせは、みと・まち・情報館(電)029(306)9500(平日午前10時~午後5時)。