茨城県日立市内に開設されている五つの海水浴場で、シャワーヘッド計39個と蛇口計6個が盗難被害に遭っていたことが28日、分かった。市は26日と28日、県警日立署に被害届を提出した。

市によると、被害に遭ったのは同市内の伊師浜、川尻、会瀬、水木、久慈浜の5カ所の海水浴場。25日午後6時から28日明け方までの間に盗まれた。いずれも金属製で、シャワーヘッドは高さ2メートル以上の位置に、蛇口は足洗い場やトイレなどに設置されていた。

久慈浜のライフセイバーから26日朝、「蛇口がなく、水が出ている」と市観光振興課職員に電話があり、市内6カ所の海水浴場を点検したところ、伊師浜、川尻の被害も判明した。市は同日中に被害届を提出。予備品を使い、可能な範囲で設備を修復した。

さらに、28日朝にもライフセイバーから連絡があり、点検したところ、久慈浜、会瀬、水木海水浴場の被害が発覚。水木ではシャワーヘッドが盗まれたほか、トイレの蛇口1個が壊されていた。

市は今後、安価な非金属製のものに置き換えを進める予定。市担当者は「楽しみに来てくれる海水浴客が困ることはやめてもらいたい」と話した。