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全国高校野球茨城大会回顧(下) 水戸啓明 中山 47年ぶり完全試合

左から水戸啓明・中山優人、霞ケ浦・市村才樹、藤代・斉藤駿介
左から水戸啓明・中山優人、霞ケ浦・市村才樹、藤代・斉藤駿介


■霞ケ浦 市村、無安打無得点達成 藤代 斉藤、常総打線抑え躍動

今大会は好ゲームが多く見られたのと同時に、記録ずくめの一戦が続いた。

プロ注目の最速146キロ右腕・水戸啓明の中山優人(3年)は4回戦で47年ぶり史上2人目となる完全試合をなし遂げた。この日は145キロをマークし、打者の内角を切れのある真っすぐで攻め立てると、最後は決め球の鋭く落ちるスプリットで毎回の14奪三振。対戦相手は強打を誇るBシードの水城だったが、「記憶の限り経験したことがない」完璧な投球で1人の走者も許さずに27個のアウトをもぎ取った。

霞ケ浦のエース左腕・市村才樹(同)も3回戦の下妻一戦で無安打無得点試合を達成。昨夏の甲子園で智弁和歌山を翻弄(ほんろう)した緩急が健在だったのはもちろん、球速は1年前の120キロ後半から最速136キロに成長。右打者が主体の相手打線に対して、胸元をえぐる「クロスファイア」を多投したことが功を奏した。4回戦の鹿島学園戦では、2番手として7回2安打無失点の投球でサヨナラ勝利を呼び込んだ。

準優勝した藤代の奮闘も光った。4回戦で常磐大高の沢畑壱心(同)、準々決勝で水戸啓明の中山、準決勝で常総学院の小沢頼人(同)といった茨城県を代表する本格派右腕を立て続けに攻略した打線の対応は素晴らしかった。投手陣も4回戦で完封した栗原大和(2年)、準決勝前の時点でチーム打率5割超えの常総学院打線を相手に2失点完投し、続く決勝で好救援した斉藤駿介(3年)の両右腕が躍動した。

ノーシードから創部48年目にして史上初の8強入りを果たした岩瀬日大の戦いぶりも見事だった。特筆すべきは、「守備からリズムをつくる野球」を体現した3回戦だろう。今春準優勝のAシード校・境に対して、斎藤理聖(同)、土田陸翔(同)、佐谷慎之助(同)の3人リレーで九回までゼロを刻むと、その裏に主将の草間大斗(同)がサヨナラ打。勢いそのままに4回戦で日立商に快勝し、同校の歴史を塗り替えた。

大会全体を振り返ると、投手の活躍が顕著だった半面、本塁打は11本と昨年の13本、一昨年の24本と比較して減少傾向にあることから、昨春から導入された低反発バットの影響は大きいとみられる。機動力やウエートトレーニング、食事による体づくりがますます重要になってくるだろう。




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