茨城県沿岸部 津波注意報解除 交通も正常化【更新】
ロシアのカムチャツカ半島付近を震源とする巨大地震で、気象庁は31日午後4時半、茨城県沿岸部に出していた津波注意報を解除した。県によると、避難所は県内10市町村で99カ所が設置され、最大で一時295世帯4430人が身を寄せた。避難所は同日午前9時までに全て閉じられた。
沿岸10市町村に設置された災害対策本部も全て解散した。津波は鹿島港で30日午後8時47分に80センチ、大洗で31日午前2時27分に70センチがそれぞれ観測されたものの、被害はなかった。県内8市町にある海水浴場16カ所は31日も全て閉鎖となり、高萩市と大洗町の海水浴場は台風接近に伴い遊泳禁止措置を継続する。
JR水戸支社によると、県内の常磐線は31日、始発から通常運転に戻った。スカイマークによると、茨城空港(小美玉市)と神戸空港(兵庫県神戸市)を結ぶ往復2便は運航を再開した。国土交通省常陸河川国道事務所によると、日立市と北茨城市内で通行止めとなっていた国道6号は全ての区間で規制を解除した。
沖合待機していた大洗港行き商船三井フェリー「さんふらわあ」2隻は31日9時半ごろ、同港に着岸した。下船した計381人の乗客は全員無事だった。