黄門まつり本祭始まる カーニバルや山車巡業 県都に活気 路上襲撃受け警備強化も 茨城・水戸




茨城県水戸市の夏の風物詩「第65回水戸黄門まつり」の本祭が2日、同市の中心市街地で始まった。JR水戸駅から大工町交差点までの国道50号沿いを会場に、山車巡業や伝統工芸の水府提灯を持って町を練り歩く催しなどが繰り広げられ、大勢の人でにぎわった。3日まで。
歩行者天国となった大通りには各商店会の出店が並び、まつりを盛り上げた。日中のメーンイベント「水戸黄門カーニバル」では、地元のダンスチームなどが鮮やかな衣装を着用し、曲に合わせて踊りを披露。姉妹で初めて参加したという内藤穂乃香さん(15)、心愛さん(10)は「家族でたくさん練習してきた。きょうはいっぱい人がいて、踊っていて楽しかった」と笑顔を見せた。
夜には、伝統的な水府提灯を手に、街中を練り歩く水戸黄門提灯行列や山車巡行があり、一帯は幻想的な雰囲気に包まれた。
クライマックスには、水戸大使の鈴華ゆう子さんが登場。黄門まつりのテーマ曲や代表曲の千本桜を披露。にわか雨もあったが、大勢の人が曲に合わせて手を振り上げて楽しんだ。
7月下旬に市内であった傷害事件を受け、県警水戸署などは警備を強化。通りには警察官の姿が目立った。熱中症対策で休憩所や麦茶の無料配布も行われた。
3日は山車11台によるたたき合いや神輿(みこし)連合渡御が予定されている。