「飛虎将軍」 ご神体、水戸に里帰り 台湾で信仰 旧日本海軍パイロット 茨城

台湾・台南市の議会関係者らが2日、友好交流都市協定を結ぶ茨城県水戸市を訪れ、現地で祭られている水戸市出身の旧日本海軍パイロット「飛虎将軍」のご神体の「里帰り」を果たした。一行は3日、県護国神社へ参拝するほか、開催中の水戸黄門まつりに参加する。
台南市では、旧日本海軍の杉浦茂峰兵曹長を飛虎将軍として信仰している。1944年10月に杉浦兵曹長の戦闘機が台南市上空で米軍に撃墜された際、集落を避けて墜落、戦死したことから、現地に「飛虎将軍廟(びょう)」を建立し、祭ってきた。
この日、同市議会の関係者らが水戸黄門まつりの開催に合わせてご神体を持ち込み、生家のあった水戸市五軒町で行われた神事に出席した。同市議会の邸莉莉議長は「飛虎将軍と一緒に里帰りできてよかった。教育、文化含め水戸市と友好をさらに深めたい」と話した。