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特産の梨・ブドウ盗難防げ 常陸太田で自警団結成 茨城

生産農家の有志で「梨ぶどう守り隊」が結成された=常陸太田市下河合町
生産農家の有志で「梨ぶどう守り隊」が結成された=常陸太田市下河合町


茨城県常陸太田市の特産物の梨とブドウの販売シーズンに向け、自警団「梨ぶどう守り隊」(萩谷浩司代表)が4日に結成され、活動をスタートさせた。同市は梨・ブドウの県内有数の産地で、盗難などの被害を防ぐため、「自分たちのほ場を自分たちで守ろう」と生産者有志が立ち上がった。今後は情報共有を図り、防犯カメラの設置や防犯活動のPR、夜間に梨・ぶどう各2班体制で巡回していく。

同市の昨年度のブドウの収穫量は326トン、梨が222トンとなっている。同守り隊は梨農家25人(全農家)と、ブドウ農家20人(役員など)の計45人で構成した。

結団式では萩谷代表が各隊員を紹介。藤田謙二市長が「高品質の果樹を多くの人が楽しみにしている。市も果樹のPR活動に力を入れるとともに、梨やブドウを守ることに協力したい」と激励。JA常陸の秋山豊組合長と県警太田警察署の奥山仁署長が「連携を密にして防犯に協力していく」などとそれぞれに述べた。

式後には関係車両にステッカーを貼付してパトロールに出発。各果樹園では、「防犯パトロール実施中」ののぼり旗を設置した。

萩谷代表は「梨とブドウは市の名産で、これまで互いに技術や情報の共有をしてきたので協力し盗難などを未然に防ごうと結成した。協力し合うことで広範囲に活動できる」と説明。「今年も甘い梨やブドウを常陸太田市に来て食べてもらえれば」とアピールした。



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