ニセ電話詐欺 東海村の男性、暗号資産8251万円相当被害 茨城県内で今年最高額

茨城県警は6日、同県東海村、会社員、男性(61)が厚労省保健医療局薬務課員を名乗る男らに暗号資産8251万円相当をだまし取られたと発表した。県警はニセ電話詐欺事件として調べている。今年発生した県内のニセ電話詐欺被害で最高額という。
県警組織犯罪対策1課によると、6月6日ごろ、男性方に厚労省保健医療局薬務課員を名乗る男から「石川県金沢市で不法に薬物の購入を行っていませんか」「保険証を停止する」などと電話があった。身に覚えがないと伝えたところ、石川県警の警察官を名乗る男に代わり、通信アプリでの連絡を提案され、「あなたの保険証が不正利用されたのは分かっている」「詐欺グループの犯人にあなた名義の通帳を売ったのではないか」などと言われた。
その後、検察官を名乗る男とも連絡を取り合い、「口座のお金の出所を捜査する必要がある」などと言われたことから、男性は同26日から7月28日までの間、指示に従って10回にわたって購入した暗号資産計8251万円分を指定アカウントに送信した。