交通事故死42人 茨城県内 25年上半期、全国8番目 県警

今年上半期(1~6月)の茨城県内の交通事故死者は42人で、前年同期より2人少なかったことが6日、県警のまとめで分かった。死者数は兵庫県と並び、全国で8番目に多かった。65歳以上の高齢者が22人で半数以上を占め、四輪車に乗っていて亡くなるケースが増加傾向にある。県警は改めて交通ルールの順守を呼びかけるとともに、指導や取り締まりを強化する。
県警によると、人身事故の発生件数は前年同期比1.4%減の2876件で減少傾向が続く。死者は42人で、状態別は四輪車乗車中が23人で最も多く、歩行者11人、二輪車7人、自転車1人だった。
四輪者乗車中の死者のうち、高齢者は4人増の12人で増加傾向にある。歩行者の死者は過去最少で、県警は反射材着用や「ハンドサイン運動」などの取り組みが一定の成果を上げたとみている。
飲酒運転による事故の死者は4人で、前年より1人増えた。過去5年では2021年と並んで最多だった。飲酒運転の摘発は19%増の463件とコロナ禍以降増えており、県警は検問やパトロールを強化する。
自転車の死傷者数は3.1%減の369人で過去最少だった。23年に着用が努力義務となったヘルメットの着用率は21.7%で全国平均を6ポイント上回った。
歩行者の死傷者数は318人で減少傾向を示す。このうち死亡・重傷者数は17.3%減の81人で過去最少だった。県警は今後も、信号機のない横断歩道で一時停止しない「横断歩行者妨害」の取り締まりを強化するとしている。