救急搬送時、マイナ保険証 同意後、病歴情報を取得 茨城・水戸市

茨城県水戸市消防局は10月1日から、救急搬送時に患者のマイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」から医療情報を確認できる仕組みの実証事業を始める。8日の市議会産業消防委員会で明らかにした。救急隊は、患者の病歴などを本人や家族の同意を得て取得する。搬送先の選定を円滑に進め、搬送先の病院で治療の準備をできるようにする狙い。来年3月31日まで。
実証事業では、救急隊が到着時、患者や家族にマイナ保険証を保有しているか確認し、カードの写真と見比べて本人確認を行う。患者や家族の同意が得られれば、カードリーダーにかざし、手元のタブレット端末で病歴や通院歴、処方されている薬などの情報を閲覧する。同意を得られなければ通常通りの業務を行う。
総務省消防庁はシステムの本格導入に向け、全国の消防本部で実証事業を進めている。患者は自分の病歴や飲んでいる薬の情報を正確に伝えられる。救急隊は搬送先の病院の選定に、受け入れる病院側は治療の事前準備に役立てられるといった利点があるという。