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動物アート 多彩に表現 笠間日動美術館で企画展 絵画や陶磁器、魅力の74点 茨城

動物を多彩に表現した作品が並ぶ会場=笠間市笠間
動物を多彩に表現した作品が並ぶ会場=笠間市笠間


油彩画やガラス細工、ブロンズなど多彩な手法で表現された動物アートを集めた企画展「ワンダー・アニマルズ アートで感じる命のふしぎ」が、茨城県笠間市笠間の笠間日動美術館で開かれている。ペットや家畜、信仰の対象といった形で人の生活の中に浸透し、作品として表現されたさまざまな動物アートの魅力を紹介している。

会場には同館所蔵の絵画作品を中心に、明治時代から現代までの計74点が並ぶ。原太一の「今夜は祭り!」は、フランス・ロマン主義の画家、テオドール・ジェリコーが実際の海難事故を描いた「メデューズ号の筏」の構図に倣った作品。擬人化されたウサギや馬らが星空の下でいかだに乗って食事したり、楽器を演奏したりと、楽しげな雰囲気を漂わせている。

鳥取県出身の画家、笹鹿彪が石切山脈を描いた「風景(稲田の石切場)」など初公開の2点のほか、毛一本一本まで克明に描かれたトラ、デフォルメされたパンダや熊など多様なタッチの絵画を楽しめる。象や猫、犬などをかたどったガラス作品、北大路魯山人が手がけた陶磁器といった立体作品もある。

茨城県水戸市から訪れた女性(26)は「アニメチックな作品から不気味なものまで幅広い。動物は絵になると思った」と笑顔で話した。同館学芸員の大友綾乃さん(23)は「動物がどれだけ身近なのかを感じられる展示。家族で夏休みのお出かけに来てもらえたら」と呼びかける。

9月28日まで。会期中、第9回「全国こども絵画コンクールinかさま」を同時開催。



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