恐竜時代の動植物紹介 茨城県自然博物館で企画展 化石にスポット当てる

茨城県坂東市大崎のミュージアムパーク県自然博物館で、第92回企画展「恐竜とともに生きた生物たち-ぼくらは脇役じゃない-」が開かれている。化石の研究を基に恐竜時代に存在した植物や動物など〝恐竜以外〟の生物の魅力を紹介している。9月15日まで。
展示企画担当の北沢佑子さんは今展について、「人気の恐竜のほかにも、さまざま生物がいたことで生態系が成り立っていた。それらの生物の化石に注目しスポットを当てた」と話す。
展示は序章から第5章で構成。第1章「恐竜時代の植物」では、当時の植物の化石は通常、葉、茎、花が別々に発見されるが、一緒になった貴重な資料を展示。第3章「恐竜時代の海の無脊椎動物」では、〝生きている化石〟と呼ばれるカブトガニを水槽で展示し、化石との比較ができる。第4章「恐竜時代の海の脊椎動物」では、首長竜類など、恐竜に負けない迫力のレプリカが並んでいる。第5章では、はい跡や食跡など「生痕化石」から当時の生物の痕跡を探っている。
「シンボル展示」のコーナーでは、三畳紀、ジュラ紀、白亜紀の各時代の古生物を描いた大きなイラストがあり、記念撮影できる。
北沢さんは「化石から知る面白さがある。子どもたちも触れる展示やクイズに挑戦して五感で楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。
月曜休館。問い合わせは同館(電)0297(38)2000。