次の記事:公園トイレの焼死体 身元は73歳女性と判明 茨城県警日立署 

茨城県知事選立候補者の横顔(届け出順)

大井川和彦氏、田中重博氏、内田正彦氏(左から届け出順)
大井川和彦氏、田中重博氏、内田正彦氏(左から届け出順)


■大井川和彦(おおいがわかずひこ)氏(61) 知事 無現 人口減見据え「挑戦」

「人口減少による時代の転換点を乗り越えられる県をつくる」。戦略的な企業誘致や強い農林水産業、医療福祉の充実、多様な人材が活躍できる環境整備など、これまでの2期8年間で取り組んできた新しい茨城づくりの継続を訴える。

つくばエクスプレス(TX)延伸や茨城空港の機能強化など、将来の発展を支える基盤整備にも力を注ぐ。「失敗を恐れず、挑戦する。積極的に時代を切り開く県政を続けたい」と未来を見据える。

「挑戦」「スピード感」「選択と集中」を基本姿勢としてきた。「批判覚悟で前進し、違ったら軌道修正することが大事」。変化が激しい中、「誰からも文句を言われない政策を目指したら、前例踏襲しかできない。それではいけない」と持論を述べる。昨年12月の選定療養費導入は「その象徴的な仕事」と説明。前進を得意とする一方、待つことや守りは「性格に合っていない」と自らを分析する。

公務に追われる中、料理はストレス発散の一つ。得意料理を問われると「言いません。たいした物を作ってないので」と笑う。休日はサイクリングで那珂川の河川敷を走り、時間があれば大洗まで足を延ばす。「海門橋(ひたちなか市)からの景色は最高」と話す。

読書や映画鑑賞も好む。最近では県のプロモーション事業でコラボしたアニメ「薬屋のひとりごと」を視聴。「面白くて、一気に見てしまった」。弁護士の妻との間に娘が1人。水戸市五軒町。

■田中重博(たなかしげひろ)氏(78) 茨城大名誉教授 無新 教育や医療 福祉増進

「もうける茨城という形で県民を切り捨てるのではなく、あらゆる県民の福祉を増進する本来の地方自治体を取り戻す」。これまでの県政について、もうけ本位により教育や医療などをはじめとした福祉の質低下を招いたと批判。もうけ本位や大企業優遇、自民党政治との癒着からの転換を掲げる。

特に税金の使い方について、「血税を本当に県民のために100%使う方向になっているか。到底なっていない」と強調。茨城県は豊かな財政力を持っているとし、県民本位で使うことで県民の暮らしがより豊かになり、高水準の医療体制の実現や地域経済も発展できると訴える。

今回で知事選への出馬は3回目。最後まで出馬するかどうか悩んだが、「無投票当選させるわけにはいかない」という気持ちが後押しした。当初、現職への対抗馬がいない可能性もあったため、最終的に決断した。

出身は大阪府豊中市。京都大大学院修了後、1975年に公募で茨城大人文学部講師として赴任。その後、副学長も務めた。地方自治や地方財政が住民の生活とどう関わっているかについて大事なテーマだと感じ、深い関心を持って研究するようになった。

気分転換で大塚池(水戸市)周辺を散歩し、野鳥や花を見るのが楽しみの一つ。趣味の囲碁はアマ七段の腕前。洋画・邦画を問わず幅広く映画も鑑賞する。運動のため、時々水泳も。好きな言葉は「初心忘るべからず」。水戸市堀町。

■内田正彦(うちだまさひこ)氏(51) 元警備会社員 無新 県民ファースト訴え

国籍要件撤廃の撤回や大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の規制、土葬墓地の反対など、「県民ファーストを訴えたい」。

選挙への出馬は今回が初めて。無所属での出馬で組織などからの支援もないが、「最後まで諦めずできることをやって当選を目指す」と意気込む。

出身は坂東市。県立岩井西高を卒業後、航空自衛隊に入隊し、浜松基地や百里基地などで約2年間の勤務を経験。その後は警備会社の社員として約20年間働き、退職後は専業主夫となった。出馬した理由は、公務員の国籍要件撤廃に断固反対するためという。

目標とするのは「安心安全で希望が持てる茨城」。治安の良い県を見据え、そのために外国人の不法滞在者の取り締まりを徹底し、強制送還などを含めて今よりも対策を強める必要性があるとしている。

パンダの代わりにコアラの誘致も目指す。誘致の理由としてパンダは経済効果が高いものの、新たに生まれても日本のものにはならないと指摘。一方、コアラはオーストラリアの絶滅危惧種だが射殺される事例もあるとし、何頭かを引き受けたいと考えている。

教育の分野では、つくば市をはじめとした県南地域では子どもの数が多く、「県立高への入学枠が足りなくなっている」と指摘。つくば市での県立高新設に取り組むとした。

ストレス解消法はウオーキング、趣味は子育て。座右の銘は「足るを知る」。土浦市中村南。



最近の記事

茨城の求人情報