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地元食材で軽食提供 茨城町協力隊・中地さん 土日限定テイクアウト専門店オープン

テイクアウト専門店をオープンした中地朝子さん=茨城町下石崎
テイクアウト専門店をオープンした中地朝子さん=茨城町下石崎
「カフェスタンド広浦」で販売しているおにぎりとおやき
「カフェスタンド広浦」で販売しているおにぎりとおやき


茨城県茨城町の涸沼近くに、地元食材を生かしたメニューが楽しめる、土日限定のテイクアウト専門店「カフェスタンド広浦」(同町下石崎)がオープンした。町地域おこし協力隊の中地朝子さんが構想から半年以上の準備期間を経て、8月3日に営業を始めた。おにぎりやおやきなど軽食を中心に素朴な味わいが売りで、中地さんは「町の良さをシンプルに感じることができる場所。気軽に立ち寄ってほしい」と来店を呼びかけている。

中地さんは協力隊として2023年4月に着任。農業に取り組んできた経験を生かし、無農薬の野菜を育てる体験講座などを開催してきた。

地元の住民らと交流する中で、「涸沼周辺で気軽に立ち寄ることができて、町の農産物を味わえる場所が欲しい」という声があり、「やってみよう」と一念発起。昨年度から企画立案し、約1カ月の実証運営を経て、開店にこぎ着けた。

同店は、同町下石崎の農産物直売所「あいあい」に併設するキッチンを改修。これまでの協力隊としての活動で培った縁もあり、場所の提供を受けた。地元住民らの協力を受けながら、中地さんがDIY(自作)で作業を進めた。

カップと涸沼の形をデザインしたロゴの入ったのれんが目印。店名は「気軽な感じで立ち寄ってもらえるようなイメージ」から着想したといい、加えて「縁起のいい総画数も加味して決めた」と笑う。

メニューは、町産米を使ったおにぎり数種類をはじめ、みそ仕立ての涸沼産しじみ汁が味わえるほか、コーヒーなどの飲み物も用意。地元産そば粉を練り込み、季節の野菜などを包んだおやきも楽しめる。町内でメロン栽培に取り組むもう一人の町協力隊、坂井将基さんとコラボした特製の「メロンスムージー」も販売している。

店舗前にはテーブル席も用意し、その場で出来たてを味わうこともできる。

今後は、ニーズや客層を検証しながらメニュー開発を進める考え。けんちん汁やカレーなど地元産で季節ごとの旬の食材をふんだんに使ったメニューの構想もあるという。

中地さんは「地域の人の支えがあって今がある」と感謝の言葉を述べ、「地元の人も、他から来てくれた人も、みんなが気軽に楽しめる場所にしていきたい」と意気込みを語った。

営業は土曜、日曜のみ。午前11時~午後3時。インスタグラムのアカウントはcafestand.hiroura



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