〝日立市推し〟増やせ ファンクラブ創設へ PRキャラグッズ販売も 茨城

茨城県日立市は、市の魅力をPRする「シティープロモーション」を強化する。市を応援するファンクラブを今秋にも創設するほか、市の公式PRキャラクターをあしらったグッズ10点の販売を始めた。市民の郷土愛を後押しするとともに、来訪者の関心も高めたい考え。
市が立ち上げるのは「ひたちファンクラブ」。市内外を問わず、市が好きで応援したい人が対象。会員同士が専用のSNS(交流サイト)のLINE(ライン)を使い、魅力や最新情報を発信し、会員と共有する。会費は無料。会員同士が交流できるイベントを開くほか、デジタルクーポンなども発行して会員入会の特典も付与する。運営事業者を決め、インターネットの仕組みを構築して、10月ごろに正式に始める見込み。
同様のファンクラブは県内では、笠間、取手市など8自治体が実施している。市広報戦略課は「まちづくりの推進を担う新たな人材を育成し、関係人口を拡大したい」と話した。
公式PRキャラクターは、同課の職員が昨年考案した13種類のイラストを基に、グッズを作製。市の名前の由来となった日の出を模した「ひたりん」や市の鳥にちなむ「ウミウさん」といった愛らしい姿が特徴だ。キーホルダーやクリアファイル、メモ帳、ボールペン、トートバッグなど10品目(各500個)の販売を7月から始めた。価格は200~800円で、売り上げは好調という。商品はJR日立駅の情報交流拠点「ぷらっとひたち」で取り扱う。
イラスト担当の田村佳南子さんは「お土産や日常使いでお気に入りのグッズを買って、日立愛を高めてもらえれば」と期待した。
このほか、市が魅力や情報を発信する公式ラインは開設1周年を迎えた。記念として、「友だち」登録者にPRキャラクターのスマートフォン用壁紙やキャラクターグッズも贈っている。
公式ラインは昨年6月20日に開設した。同課は「さらに登録者を増やしていきたい」と友だちの輪を広げていく考え。