土浦日大高 教室で「こども食堂」 月1回 生徒、カレー提供 茨城

土浦日大高(茨城県土浦市小松ケ丘町)の生徒たちが校内で、月1回のペースで「こども食堂」を開いている。4月に発足した家庭科愛好会が地域の人たちなどに無料でカレーライスを提供している。
7月18日に開かれたこども食堂には愛好会の女子生徒5人が参加した。放課後にご飯を炊き始め、カレーを調理。午後4時半に教室の一つを使い、開いた。
この日は子ども連れの家族2組4人が訪れ、カレーを堪能した。食事を提供するまでの間、同校音楽部の女子生徒2人がアニメソングを披露し、教室内を盛り上げた。
小学2年の細谷幸叶さんは「ハート形のニンジンがかわいくて、カレーもおいしい」と笑顔を見せた。母親の有里さん(45)は「来るのは2回目。娘も高校生のお姉さんと話ができるのがうれしい様子で、こういう場はありがたい」と話した。
カレーを作った高校1年の高田美怜さんは「スイーツ作りが好きなので活動に参加している。外部の人に料理を提供するのは初めて。完食してもらえて良かった」と満足げな表情。他の生徒たちも食後に折り紙をプレゼントするなど交流を図った。
同校の生徒たちは以前から市内で実施されている子ども食堂に協力してきた。「学校の中でもやれないか」との声が上がり、実施が決まった。野菜やコメなどの食材はJA水郷つくばが無償で提供している。
入江宣文副教頭は「生徒自ら考え、行動する姿を見て、成長を感じる。食堂は誰でも自由に来場できるのでぜひ、生徒たちの頑張る姿を見てもらいたい」と語った。