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平和への誓い新た 水戸で市戦没者追悼式 500人参列、冥福祈る 茨城

水戸市民会館で開かれた水戸市戦没者追悼式=同市泉町
水戸市民会館で開かれた水戸市戦没者追悼式=同市泉町


茨城県水戸市の市戦没者追悼式が26日、同市泉町の市民会館で開かれた。遺族や市内の小中学生など約500人が参列し、戦争で亡くなった市民4197人の冥福を祈るとともに、平和への誓いを新たにした。戦後80年の節目に合わせて「戦後80年平和を学び・つなぐ集い」も開かれ、小中学生や市内の朗読団体による朗読もあり、参列者は戦争と平和について思いを巡らせた。

式典は今年で74回目。遺族や高橋靖市長、衆院議員や県・市議会議員のほか、市内の小中学生が参列し、戦没者に黙とうをささげ、献花した。市遺族会の園部満会長は「時間の経過とともに戦争の悲惨さや記憶の風化が進み、歴史上の遠い出来事だったかのように思われている」とし、「平和の尊さを次代を担う若い世代に語り継ぎたい」と話した。

子どもたちに戦争について考えてほしいと、小中学生や朗読団体「オリーブ協会」により、水戸空襲体験者らの記憶を基にした作品や平和作文コンクール優秀作の朗読も行われた。

旧ソ連によるシベリア抑留で父を亡くした根本祥枝さん(82)は「戦争でどんな悲しみを負うのかを伝えたい。なんとか世界中の人に戦争をやってはいけないのだと思うようになってほしい」と願った。



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