北茨城市、常北中防空壕埋め戻しへ 敷地内2カ所 崩落恐れ、10月にも

茨城県北茨城市は28日、太平洋戦争中に掘られたとされる防空壕(ごう)が同市大津町の市立常北中の敷地内から2カ所発見され、崩落の恐れがあることから埋め戻し工事を行うと発表した。工事費1578万円を一般会計補正予算に盛り込み、9月の市議会定例会に提出する。
二つの防空壕は、高台にある同校ののり面沿いに残っていた。昨年夏に、学校の草刈りを委託された業者が作業前に調べた際、穴が開いているのを見つけた。内部の老朽化に加え、防空壕の近くには住宅、直上にはプールがあることから、安全のため埋め戻しを決めた。
防空壕は住民の証言から太平洋戦争中に掘られたものとされ、ともに入り口の高さが3メートルほど。奥に行くと狭くなる構造という。工事で埋めるのは計120立方メートルで、費用は市の一般財源と国の「特殊地下壕等対策事業費」を充てる。
市は9月2日開会の市議会定例会で承認を得られれば、10月ごろから工事を始める方針。防空壕の中に砂などを詰めた後、モルタルでのり面を補強する予定だ。
市教委の担当者は「住民と子どもたちの危険を取り除くため、事業を進める」としている。