太鼓やしの笛 軽快な音色、響き渡る 鉾田の夏祭り 茨城

茨城県鉾田市の夏の風物詩「鉾田の夏祭り(鉾神社御例大祭)」の本祭りが30日、同市内で始まった。みこしと各町の山車が市内を練り歩き、街中に太鼓やしの笛などの軽快な音色が響き渡った。31日まで。
鉾田の夏祭りは、無病息災と交通安全、五穀豊穣(ほうじょう)などを願い、毎年8月最終の金-日曜日の3日間に開かれている。
30日午前11時半ごろ、当番町を務める橋向一区の若衆らが「わっしょい」のかけ声でみこしを担ぎあげ、境内から市街地へ繰り出した。近くの鉾田川沿いには当番町を除く7地区の山車がそろい、鉾田囃子(ばやし)を奏でて、みこしを出迎えた。午後3時からは市中心部が歩行者天国となり、多くの見物客でにぎわった。
みこしは仮宮に一夜とどまり、31日午後4時半に再び出発する。同6時ごろには、同祭りの見どころである「音合わせ」を行う。十字路で数基の山車が向かい合い、交互に演奏や舞を披露する。「宮入り」は同9時ごろを予定している。全ての山車が鉾田川沿いに並び、みこしを迎える。水面には山車に飾られたちょうちんの明かりが反射し、幻想的な雰囲気を醸し出す。