常磐興業 破産手続き開始 負債1億3500万円 茨城
東京商工リサーチつくば支店は2日、土木工事などの常磐興業(茨城県つくばみらい市筒戸)が水戸地裁土浦支部から破産手続き開始決定を受けたと発表した。決定は8月28日付。負債総額は約1億3500万円。
同社は1972年に創業し、85年に法人化した。土木・舗装工事を主体に事業展開し、99年5月期には4億836万円の売上高を計上した。つくばエクスプレス沿線の開発で継続的に受注を獲得していたが、下請け工事が中心だったため、採算性は厳しく、2024年5月期の売上高は1億4121万円に縮小し、1189万円の欠損を計上していた。
近年は従業員の高齢化や人手不足が目立っていたことに加え、25年4月以降は受注が急減。金融機関からの資金調達も困難となったことから、事業継続を断念した。