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茨城県内初、薬局の移動販売車 高齢者・子育て世代の買い物支援 龍ケ崎

運行を始めたウエルシア薬局の移動販売車「うえたん号」=龍ケ崎市内
運行を始めたウエルシア薬局の移動販売車「うえたん号」=龍ケ崎市内


茨城県内初となるウエルシア薬局の移動販売車「うえたん号」の運行が今月、同県龍ケ崎市で始まった。食料品や日用品のほか、事前に注文を受けて一般用医薬品も販売する。市は高齢者や子育て世代などの買い物環境の安定や、地域住民のつながり強化の役割を期待する。

同社のうえたん号は全国で展開し、同市は39台目。生活必需品や日用雑貨、化粧品など約500~600品目を販売する。車両後部には大型モニターを搭載し、市内店舗とオンラインでつなぎ、薬剤師や管理栄養士などに健康相談もできる。キャッシュレス決済が可能で、公共料金の支払いも対応する。平日に運行し、市内43カ所を週1回巡回する。

市内では2月にイトーヨーカドー竜ケ崎店が閉店、これに伴って同店を拠点としていた移動スーパーも終了した。市は4月、市内全域を回って移動販売を行う事業者への補助事業を始め、うえたん号は同補助金を活用している。

出発式が1日、市役所保健福祉棟裏で開かれた。市の見守りネットワーク事業の協力機関にも登録され、車両にステッカーが貼り付けられた。萩原勇市長は「事業者の皆さまと連携し、より使いやすく、頼れる移動販売車へと充実させていく」とあいさつ。ウエルシア薬局東日本支社の土屋賢太郎支社長は「買い物の不便解決に一役を担えてうれしく思う。(販売車が)地域を回ることで会話が生まれ、コミュニティーを強めることも狙い」と話した。



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