B1茨城ロボッツ、街の課題解決へ 水戸駅ビルに発信拠点

茨城県水戸市の街中を盛り上げようと、バスケットボール男子Bリーグ1部茨城ロボッツの運営会社は5日、JR水戸駅直結の駅ビル・水戸エクセル本館3階に、情報発信や街の活性化の拠点「ロボッツまちづくりステーション」を開いた。来年2月23日までの期間限定で、市内の商工関係者や市民と連携し、駅周辺と同市南町のまちなか・スポーツ・にぎわい広場(M-SPO)とを結ぶ企画などを開く。
同拠点の開設は、ロボッツによる街づくり事業の一環。Bリーグと日本財団は本年度、地域クラブによる地域課題の解決を後押しする事業を始め、ロボッツを運営する茨城ロボッツ・スポーツエンターテインメントが提案した事業を採択した。
この事業では、駅周辺と街中を結ぶ企画などを展開する。同拠点とM-SPOの間を徒歩や自転車で巡るイベントの開催を決めたが、具体的中身は未定。他の企画について、これから市民とともに決めるという。
ロボッツとともに街の活性化に挑むのは、市役所や商工会関係者、市民、学生ら約40人。6日にキックオフイベントを開く。川崎篤之社長は「われわれはプラットフォーム。ロボッツを使い倒し、面白いことや情報発信をしてほしい」と願う。
5日、同拠点で開所を祝う式典が開かれ、エクセルを運営する水戸ステーションの石井圭社長と川崎社長が出席。ロボッツのマスコットキャラクター「ロボスケ」とともにテープカットし、開所を祝った。
拠点にはロボッツ公式ショップがあり、今後はロボッツと縁のある自治体のPRコーナーを設ける。拠点の壁一面に広がる「まち歩きMAP」はまだ空欄があり、市内の観光スポットや飲食店を市民のアイデアを基に増やしていく。
川崎社長は「若い世代が街に愛着を持ち、こだわり、まちづくりのプレーヤーとなっていかないと街は衰退する」と指摘。取り組みを通じて「新たなプレーヤーを育て、人と人とをつなぎ、人と街の可能性を広げていきたい」と話した。