夜闇に火の粉舞う 下妻・大宝八幡宮でタバンカ祭 茨城

白装束姿の若者が燃え盛るたいまつを荒々しく振り回す奇祭「タバンカ祭」が6日夜、茨城県下妻市大宝の大宝八幡宮(山内雄佑宮司)で開かれた。若者はたいまつを持って境内を駆け回ったり、石畳に倒したたいまつの炎を畳や鍋ぶたでたたいたりして、夜闇に火の粉を舞い散らせた。
祭りは、1370年に境内にあった寺で火災が起きた際、畳と鍋ぶたで消し止めたという故事が基となっている。畳や鍋ぶたを石畳にたたき付ける「バタン、バタン」という音がタバンカの名前の由来になった。
火の粉を浴びると火災から免れるとされる。目の前で火の粉が舞う迫力あふれる光景に、観衆からは「わあ」と歓声が上がった。