茨城県知事選 7日投票 県政継続か刷新か

任期満了に伴う茨城県知事選は7日、県内44市町村の計1337カ所で投票が行われる。即日開票され、午後11時ごろまでには大勢が判明する見込み。当日有権者は234万2351人(6日現在)。立候補しているのはいずれも無所属で、3回目の当選を目指す現職の大井川和彦氏(61)=自民、国民民主、公明推薦、新人で茨城大名誉教授の田中重博氏(78)=共産推薦、新人で元警備会社員の内田正彦氏(51)の3人。2期8年に及ぶ現県政の継続か刷新か、審判が下される。
当初、大井川氏と田中氏による一騎打ちと見込まれていた選挙戦は、告示前日の8月20日に内田氏が出馬を表明したことで、現職に新人2氏が挑む構図となった。争点は8年間の大井川県政に対する評価や、物価高騰への経済対策などが中心となった。
選挙戦では猛暑による聴衆の体調に配慮し、各陣営は街頭で行う演説の回数を抑制。屋内施設での演説会を増やし、交流サイト(SNS)による動画投稿で政策を訴えるなどの戦いを繰り広げた。
選挙戦最終日となった6日は、大井川、田中両陣営が大票田の県都、水戸市を遊説。内田氏は守谷市内で街頭演説を行い、それぞれ最後の訴えに声を張り上げ、17日間に及ぶ舌戦を終えた。
2021年前回は、コロナ禍による国の緊急事態宣言下で行われたこともあり、投票率は35.02%と戦後の公選制導入後に実施された20回の知事選のうち5番目の低さだった。有権者の関心は、今回も広がりを欠き、投票日2日前(5日現在)の期日前投票率は11.51%と前回同時期とほぼ同水準にとどまっている。
7日に開設される投票所のうち、牛久市を除く43市町村では午後8時までの投票時間が同6~7時に繰り上げられる。
【茨城県知事選立候補者】(届け出順)
大井川和彦 61 知事 無現(自、国、公推)
田中 重博 78 茨城大名誉教授 無新(共推)
内田 正彦 51 元警備会社員 無新
(敬称略。数字は年齢、推は推薦)