【更新】茨城・東海村長選 現職山田氏が4選 2新人振り切る

任期満了に伴う茨城県東海村長選は7日、村内14カ所で投票が行われ、開票の結果、無所属現職の山田修氏(64)が、ともに無所属新人の元法律事務所職員、大名章文氏(69)と介護福祉士の根本華奈氏(34)を破り、4回目の当選を果たした。当日有権者は3万1313人。投票率は過去最低の46.94%(前回49.46%)だった。
山田氏は、主な争点となった東海第2原発の再稼働の是非について「必要」との立場を明確にして選挙戦に臨んだ。村議会最大会派「新政とうかい」や公明の村議、連合茨城や村内の商工、建設業の団体などが支援。地区ごとの個人演説会や街頭演説で「原子力の恩恵」を政策に生かすことで「豊かな村」を次世代に引き継ぐとして、原発再稼働の必要性を訴えた。
大名氏は「住民合意ができていない現状では到底再稼働は認められない」と反対の論陣を張り、根本氏も「住民投票をする」と訴えたが、浸透しなかった。
午後9時過ぎ、選挙事務所に当選の一報が入ると、歓声が湧いた。山田氏は「豊かな東海村を次の世代にしっかり引き継いでいく4年間にしたい」と力強く語った。
【山田修(やまだ・おさむ)氏の略歴】当選4回。[元]副村長、県庁職員。高崎経済大卒。村松
■東海村長選開票結果(選管最終)
当 10,659 山田修 64 無現
2,960 大名章文 69 無新
928 根本華奈 34 無新