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煙上げる巨大きせる タバコ耕作者ら奉納 茨城・加波山神社

巨大なきせるを担いで奉納し、葉タバコの豊作を祈る「きせる祭り」=7日午前、加波山
巨大なきせるを担いで奉納し、葉タバコの豊作を祈る「きせる祭り」=7日午前、加波山


葉タバコの豊作を祈る「きせる祭り」が7日、茨城県石岡、桜川両市にまたがる加波山の加波山神社(鈴木史彦宮司)で開かれた。長さ2.6メートル、重さ60キロの巨大なきせるをタバコ耕作者らが担ぎ、山頂付近にある加波山たばこ神社に奉納した。

祭りは1954年に始まり今年で70回目。降ひょう被害に遭った耕作者らが加波山神社で祈願したところ、その年が豊作になりお礼参りをしたのが始まりとされる。巨大きせるを奉納する祭りは全国でも珍しいという。

この日は、耕作者や日本たばこ産業の社員、県たばこ販売協同組合連合会員ら約75人が参加。中腹の拝殿で真ちゅう製の巨大きせるに、江戸時代から茨城県で作られ、三大銘葉の一つとして評された「水府葉」を含む国産の刻みたばこ40箱分を詰め、火を付けた。

煙を上げる巨大きせるを4、5人で交代に担ぎ、急斜面の山道数百メートルを一気に登ってたばこ神社に奉納した。参加者は豊作に感謝するとともに来年の豊作を祈願した。

鈴木宮司は「茨城には製造、セールス、販売などタバコに関わる人が大勢いる。祭りを続けていきたい」と話した。



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