埴輪モチーフ 大型遊具新設 来年3月、健康器具も設置 水戸・くれふしの里公園 茨城

子どもたちを中心とする遊び場を充実させようと、茨城県水戸市教育委員会は同市牛伏町の「くれふしの里古墳公園」の遊具をリニューアルする。大型の複合遊具を新設するほか、大人向けの健康器具やベンチなども設置する。来年3月までの完成を予定し、市教委歴史文化財課は「多くの人たちに喜ばれる遊具を設置して、多世代で楽しめる遊び場にしたい」としている。
同公園は県内有数の「牛伏古墳群」を中心に1998年に整備された。高さ17.3メートルの日本一大きい埴輪(はにわ)型展望台「はに丸タワー」をシンボルに、地域住民や観光客らの憩いの場として親しまれている。
児童遊具は開園当初から設置されているが、老朽化や破損により、シーソーや滑り台など一部が昨年から使用禁止になっている。今回、既存遊具9基のうち5基を撤去し、新しい遊具に替える計画。市は本年度一般会計当初予算案に3000万円を盛り込んでいる。
遊具の改修に向け、6月に企画の公募を始め、4社から応募があった。地元の小学生にアンケートを実施したほか、市の選定委員会で審査を重ね、9月上旬に候補を絞り込んだ。
メインの遊具として、滑り台やクライミングウォールなどを備え、埴輪をモチーフにした大型の複合遊具を新設する。6~12歳の児童向け、3~6歳の幼児向けの大小2基を予定し、「年齢ごとの発達段階に応じた遊びの要素がバランスよく配置されている」(同課)という。また、現在使用できなくなっている人気の空中ケーブルもリニューアルする計画だ。
このほか、ストレッチや軽い運動など健康づくりを目的とした大人用の遊具も3基設置。遊具の近くで子どもの見守りに適した背もたれなしのベンチや、日差しを遮る屋根付きのベンチなども合わせて整備する。
来年3月中旬までの完成を見込む。同課は「公園のさらなる魅力向上と子どもたちの遊び場の充実を図りたい」としている。