石井章氏詐取疑い 茨城維新の会 不正受給、県民に説明へ 井上新代表が会見

石井章前参院議員の公設秘書給与詐欺事件を受け、茨城維新の会の後任代表に就任する井上英孝衆院議員(53)=日本維新の会=が8日、茨城県庁で記者会見を開いた。捜査の進展を見極めた上で事件について県民や支持者に説明する意向を示し、同会の立て直しに向けて「ゼロから出直す」と述べた。
井上氏は大阪府大阪市出身で近畿大卒。当選5回。同市議を経て、2012年衆院選に大阪1区から立候補し初当選。現在は党選挙対策委員長を務めている。
同会は3日、石井前代表の党の除名処分を受け、全体会議を開催。藤田文武共同代表の打診により井上氏の代表就任を決めた。任期は2026年4月まで。
合わせて同会は同会幹部全員の留任を決定した。幹部には石井前代表の長女で、7月の参院選で初当選した政調会長の石井めぐみ氏も含まれる。
会見で井上氏は「(事件により)県民に多大なるご迷惑をおかけした」「有権者を裏切った」と謝罪。「事件の事実確認が進み次第、再発防止策を整え、今後は(同様の事件が)起きない組織風土をつくっていきたい」と述べた。また、県民への説明について「捜査の(一定の)結果が出た段階で、会見などの形で伝えたい」と述べた。その際は井上代表や石井めぐみ氏も出席の上で開催する考えも示した。
事件については「組織として管理不行き届き」だったとし、党内で秘書の勤務実態を把握する調査を行っていると説明した。