茨城県内高齢者 最高31.2% 85万2737人

15日の敬老の日に合わせ、茨城県は同日現在の高齢者人口の推計を発表した。県内65歳以上の高齢者数は85万2737人、県内総人口に占める割合(高齢化率)は31.2%で、いずれも1920年に始まった5年ごとの国勢調査結果と比べ、過去最高を更新した。高齢者のうち、男性は38万3197人(高齢化率28.0%)、女性は46万9540人(同34.3%)だった。
推計は7月1日現在の県常住人口調査の結果に、過去3年間の伸び率を加味した。県統計課によると、同日現在の高齢者数は85万2641人で、人口減少を背景に前年同月から1270人減少。高齢化率は31.1%で前年同月から0.17ポイント上昇した。
市町村別の高齢化率は同日現在、県内44市町村のうち35市町村で30%を上回った。最も高かったのは大子町の51.6%で、前年に続き県内でただ一つ50%を超えた。40%超えは利根町44.1%、常陸太田市43.3%、河内町42.6%、城里町42.1%、常陸大宮市41.1%、稲敷市40.5%。
高齢化率が最も低かったのは、つくば市の20.0%。守谷市24.6%、神栖市25.2%、東海村25.8%と続いた。
県内5地域別の高齢化率は県北が38.2%で最も高く、県西32.1%、鹿行31.7%、県央30.1%、県南28.9%だった。
茨城県の高齢化率は1960年代ごろまで6%前後で推移し、その後は年々上昇。85年に10%、2006年に20%を超え、21年に30%に達した。