秋風に揺れるソバの花 愛らしく咲き誇る 茨城・常陸太田

常陸秋そば発祥の地として知られる茨城県常陸太田市金砂郷地区で、畑一面に咲いたソバの花が見頃を迎えている。
ソバは茎1本に複数の花が付き、花びらの大きさは1センチにも満たない。同市千寿町の小磯知子さん(91)の畑では、小さく愛らしい花々が白いじゅうたんのように咲き誇り、秋風に揺れていた。10月中旬ごろから順次、昔ながらの手作業で収穫するという。
65年間、ソバの実作りをしている小磯さんは「常陸太田のソバは、風味が強くおいしい。13年前に亡くなった夫がソバが好きだったから作り続けている」と笑顔を見せた。