ゲームで世界遺産再現 小中学生が「マイクラ」体験 茨城・日立

茨城県日立市幸町の商業施設「ヒタチエ」で21日、ゲームを活用した探求型ワークショップ「マインクラフトで世界遺産を学ぼう」が開かれた。ゲームソフト「マインクラフト」は、仮想的にブロックを積み上げて3次元的な建物などを構築できる。市内の小中学生約30人が同ソフトを入れたパソコンを駆使し、世界遺産の山や建造物などを仮想空間の中で再現した。
企業や団体で構成する「いばらきeスポーツ産業創造プロジェクト推進協議会」が主催。今回は、子どもが主体となって調べたり、話し合ったりする「探求型」にすることで、eスポーツのイメージ向上や裾野を広げる狙いがある。
ワークショップは午前と午後の2回に分けて行われた。午後の部では、チームごとに「富士山」「ストーンヘンジ」「パルテノン神殿」を再現。それぞれの登録年や所在地、大きさなどをインターネットで調べ、理解を深めてから作業に取りかかった。子どもたちは「そろそろ色を変えよう」「こっちにも積んで」などと声をかけ合いながら完成を目指した。
同市立大みか小5年、萩庭漣士さん(11)は「みんなと話して楽しくできた」と振り返り、母の志依さん(46)は「遊びの過程で学べる方が、子どもも伸びる」と手応えを話した。