サツマイモでシェイク 茨城キリスト教大生考案 県北産 日立の祭りで10月販売

茨城キリスト教大のサークルが茨城県北地域で栽培されたサツマイモを使ったシェイクを開発した。10月に開かれる「ひたち秋祭り」を盛り上げようと考案した一品で、150食限定で販売する予定。祭りを初監修する同県日立市出身で三味線奏者の上妻(あがつま)宏光さんを招いた試食会が開かれ、「おいしい。どの世代も飲みやすい」と太鼓判を押した。
開発したのは地域貢献を目的にイベント企画などを行う「ガクヒタ」と、地場産品を使ったレシピの商品化などを行う「アイディアメニュー開発クラブ」。
郷土芸能が楽しめる同祭りは今回から「ひたち食の小路(こみち)」と題して、祭りオリジナルメニューや地元食材を使用したグルメが並ぶ予定で、祭りの関係者からガクヒタに開発の打診があり、参加を決めた。レシピ作成へ向け開発クラブに協力を仰いだ。
開発した「ひたちOIMOしぇいく」は、同県常陸太田市産「紅はるか」に牛乳やバニラアイスなどを加え、ミキサーで混ぜ、キャラメルソースやサツマイモチップ、黒ごまなどをかけたスイーツ。飲みやすいようキャラメルソースでほろ苦さを演出した。
本番を前に上妻さんを招いた試食会が10日、日立市幸町の商業施設「ヒタチエ」で開かれた。両サークルから計5人が訪れ、その場で調理。味わった上妻さんは「甘いけど、さっぱりしている。女性や子どもも飲みやすい」と笑顔を見せた。その上で、「地元食材を使って良さを伝え、若い力で(祭りを)盛り上げてほしい」と話した。
同大3年で、開発クラブ代表の鈴木美裕さん(21)は「サツマイモ本来の甘さを引き立てられた。おいしいと言ってもらえてうれしい」、同2年でガクヒタの山本雄斗さん(19)は「茨城県産のサツマイモの魅力を発信し、日立や祭りを盛り上げられたら」とそれぞれ感想を述べた。