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《ROOTS 茨城人》フリーライター 野原広子さん(68) 桜川市出身 好奇心で面白さに光

フリーライターなどとして活躍する野原広子さん=東京都中央区
フリーライターなどとして活躍する野原広子さん=東京都中央区


幼少期に父と死別し、高校は商店に住み込みで働きながら通った。フリーライターの夢をつかんだ後も、私生活で離婚や結婚詐欺、闘病を経験。生活のためにアルバイトを続けている。「生きていくことって、働くことでしょう」。豊かな人生経験に裏打ちされた体当たり取材による記事が、読者の心をつかんでいる。

ライター歴46年。「オバ記者」の愛称で親しまれ、女性誌やウェブ上で連載を持つ。体当たり取材を売りとしており、ダイエット企画や富士登山、アイドルグループ「AKB48」の成りきり、お笑いのコント大会「キングオブコント」出場などに挑戦してきた。

記事は、自身が見聞きしたことを読者に語りかけるような文体でつづる。「小さい頃からやじ馬根性が強かった。町内で何かあると、祖母の手を振り払って最前列に行って見ていた」。随所に臨場感あふれる描写も光る。

近年は親の介護や自身の闘病など、決して明るいとは言えないテーマも扱うが、記事はどこか温かみが漂う。「意地でも面白がってやろうと思っている」。どんな話題でも持ち前の好奇心で「面白さ」に光を当てる。

茨城県真壁町(現桜川市)出身。2歳の時に父が急逝し、家計は苦しくなった。高校には、地元の商店に住み込みで働くことを条件に入学。朝は一番早く起きて炊事や洗濯、昼は高校に通い、夕方から店を手伝った。

「地元のカーストから抜け出したかった」と、高校卒業後は都内の靴屋に住み込みで働いた。間もなく電車の広告で記者養成の専門学校を知り、喫茶店などでアルバイトをしながら通った。

「私は『与えられている条件』は悪かったと思う。だから、その中でどうやって楽しむかを考えていた」。現在は自叙伝を執筆中だ。完成まで先は長いというが、「働くことは楽しいことよ」と笑顔で語った。

■のはらひろこ

1957年3月28日生まれ、茨城県真壁町(現桜川市)出身。真壁農業高(現真壁高)卒、日本ジャーナリスト専門学校中退。「女性セブン」(小学館)などで連載を持つ。現在はタレント、林家ペーさんのマネジャーや衆院議員秘書の手伝いも兼業する。著書に「で、やせたの?」(小学館)がある。



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